2024年4月20日の夜、伊豆諸島付近で訓練中の海上自衛隊SH60K哨戒ヘリコプター2機と連絡が取れなくなった事件。同じ海域で同じタイミングなので空中衝突が疑われていましたが、最新の情報では「空中衝突していない」との見方も出てきました。そんなことがありえるのでしょうか?
現段階で分かっている情報をなるべく詳しく、時系列に沿って調査しました!
海自ヘリは空中衝突していない!?
2024年04月20日22時38分ごろ、ヘリコプター1機との連絡が途絶え、そのおよそ1分後に同じ機体から緊急信号を受信しています。また、その25分後の23時04分ごろ、同じ海域の別のヘリコプター1機と連絡が取れなくなっていることが判明。現場周辺では機体の一部とみられる残骸を確認しており、2機は墜落したとみられています。
2機には各4名ずつの搭乗員がおり、このうち1名のみ救助済み、残りの7名は現在も行方不明の状態が続いています。救助された1名も容態確認中のようです。
墜落した2機は長崎県と徳島県のそれぞれの基地から出発し、事故当初は潜水艦を操作する夜間訓練中だったと発表されています。今回は夜間訓練中の事故とみられており、現場周辺に他国の航空機や艦艇等は発見されておらず、「他国の関与はないと考えるのが適切だと思う」との事です。
また海自ヘリの「空中衝突」に関しては、メインローター側の性能によっては通信が切れるまでに時間がかかったりと、空中衝突は起きた上で、連絡が途絶えるまでの時間が違っただけという見方も出てきています。
海自ヘリ事故の詳細・時系列
現段階では先述した情報しか公表されていない状況ですが、
きのう午後10時38分ごろ、SH60K哨戒ヘリコプター2機が伊豆諸島の鳥島東の洋上で訓練中、通信途絶した。現在、海上自衛隊が現場周辺の捜索を行っているが8人の搭乗員中1人は収容し、7人が行方不明で、収容した1人の安否については現在確認中だ。機体の一部と思われるものを洋上で確認しており、2機は墜落したものと考えられる。現時点で原因は不明だが、まずは人命の救出に全力を尽くしていく
木原防衛大臣
と述べられており、少しでも早い人命の救出が求められています。
自衛隊機の状況把握や捜査の実施、他の機体や自衛官への二次被害の確認、それぞれの自治体への情報提供を指示を出しているとのことです。
海自ヘリ事故の詳細・場所
今回事故のあった伊豆諸島の東方海域の詳細は、鳥島付近と見られます。
鳥島は東京から約600km離れた火山島で、直径2.7kmの円形、山の標高は394mです。1902年には大規模な噴火があり、島民125人全員が犠牲になった災害がありました。1965年にも群発地震があり、その危険性から現在は閉鎖され無人島となっています。その後同年には国の天然記念物になっています。
また20日夜の気象情報を確認しても、緩やかに高気圧に覆われていた機構で、注意報や警報などは発表されていませんでした。
まとめ
海自ヘリの事故と言えば今年の年始の事故、それから4月頭にも同様の事故が発生しています。災害物資の運搬や防衛訓練中に起こっている事故なので、誰かのために動いている人が犠牲になるのはとても悲しいことです。『スピードを最優先』にするあまりそれと引き換えに危険性が上がるというのは、今後の対策についても深く考えなければなりませんね。引き続き本ニュースは最新情報を待ちながら、新しい情報が入り次第更新していきます。皆さまくれぐれも、スピードの出し過ぎや夜間の移動・運転にはお気を付けください。
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