たった今、一人のダウン症日本人スターが生まれようとしています。
現在公開中の映画『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)で役所広司さんや柄本時生さんなどと共演し、”ダウン症の少年”を演じているのが吉田葵さん(17)です！去年放送された『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(連続ドラマ)でもメインキャストに名を連ねていました。
連続ドラマの撮影は必ずしも話の順番通りに行われる訳ではなく、第一話と最終話を同日に撮影するなど健常者でもしっかり準備が必要なもの。他にもシーンごとの感情の入れ替えなど、様々な問題がありダウン症俳優は生まれにくかったと言われています。本ドラマの撮影も一筋縄では言っていませんが、関係者へのインタビューで「スタッフの間にも普通の俳優として接するような距離感がつかめたという感じです。」という声が上がる程、みんなで協力して作品を作り上げたとか。本当に素晴らしいエピソードが聞けます。
そこで今回は芸能界に新しい光をもたらしてくれる吉田葵さん(17)について、wiki風プロフィール経歴や生い立ち、学歴などを調査しました！
吉田葵(ダウン症俳優)のwiki風経歴
名前：吉田 葵（よしだ あおい）
生年月日：2007年1月4日
出身地：京都府（育ったのは東京都世田谷区）
身長：155cm
高校：特別支援学校高等部（現在２年生）
所属事務所：ハッタオフィス（元々はアヴニールスクールに所属）
吉田葵さんは小学３年生の頃から『こどもの城児童合唱団』の中にある『おんがく大好きミュージックパーク』に所属しています。物怖じせず順応性も高かったため、ダウン症のメンバーで初めて”指揮者”を任せることが出来たと、合唱団を主宰する吉村温子さんが語っていました。小学４年生ではモダンバレエを習い始め、最初は出来なかったブリッジや曲に合わせた振り付けも、本人の努力の成果も実っていたようです。実はこの４年生の時まで、吉田葵さんは両親から「自分がダウン症であること」を知らされていませんでした。
小学５年生のとき、徒競走でどうしても１位を取れず悔しがっていた吉田葵さんに「ダウン症だから筋力が通常より弱いんだよ」とお母さんは丁寧に説明したようです。それでも１位を取れず悔しがる吉田葵さんにお母さんは、バレエや指揮など、葵さんができることを沢山上げ、沢山褒めてあげたとエピソードが語られています。
吉田葵(ダウン症俳優)の生い立ち
2007年1月4日に京都で生まれた吉田葵さんは、父母兄(7歳年上)との４人家族です。
出産の直後からやけに体温が低く、心雑音や黄疸があったためすぐにNICU（新生児特定集中治療室）設備のある病院へ移りました。出産から１ヵ月ほど経ったころ、様々な特徴からダウン症であることを予想はしていたものの、この時期に医師から正式に告げられたそうです。その後生後7ヶ月経った頃に心内膜欠損症（心臓に穴が開く病気）が発覚し手術を受けます。その姿を見たお母さんは「ママのところに生まれてよかった」と思える母親になろうと心に決めたと語られていました。
手術が無事終わってからは大きな病気や怪我はなく元気に育っていった吉田葵さんは、言葉も運動もぐんぐん成長しました。小学１～２年生は通常学級、小学３年生からは特別支援学級に通っていたそうです。兄の匡志さんが通っていたダンス教室に一緒についていき、スタジオの隅でずっと踊っていたとか。
中学生になってからは芸能事務所に登録、レッスンを受けているときに『PERFECT DAYS』の出演の話が舞い込んで来ました。それまで大変なことは沢山あったハズですが、本人の負けず嫌いの精神で前向きに進んできたご褒美になりますね！
吉田葵(ダウン症俳優)の学歴
吉田葵さんが通っていた学校は公表されておりませんが、生活をしていたとされる東京都世田谷区には知的障害特別支援学校が４校あります。（久我山青光学園(小・中)、青鳥特別支援学校(高)、矢口特別支援学校(小・中)、田園調布特別支援学校(高)）小学３年生から特別支援クラスに移動したということは、小学校までは一般的な公立の学校で特別クラスで勉強をしていた可能性もありますね！
高校生の年になった吉田葵さんは知的障害を持つエンターテイナーを育成する『アヴニールスクール』へ通い、数十人の仲間と一緒に演技やボイトレ、ダンスなどを学んでいます。今回の映画＆ドラマへの抜擢が、他の生徒さんの背中を押す形となって、仲間と一緒に更に芸能界を盛り上げて頂きたいですね！
まとめ
今回は新しい日本のスター吉田葵さんの経歴や生い立ち、ご家族について徹底調査をしました！そこで分かったのは生まれた瞬間からのお父さんお母さんの苦労や思い、吉田葵さん本人や周りにいた人たちの沢山の努力が全て重なって、今回の映画＆ドラマへの抜擢に繋がっていたということです。インタビューでは「アメリカにも行きたい！」とエンターテインメントの本場での活躍を夢見る吉田葵さん、芸能界に新しい風を吹かせながら夢に向かって突き進んでいって欲しいですね！
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